リフォームコーディネーター仕事の魅力|アリキリ|横浜 リフォーム 

投稿:常田 豊


リフォームコーディネーター仕事の魅力|港南区 アリキリ 



最近、若い人達は単純業務や

人間関係の無い仕事を好み、


複雑な仕事やコミニュケーションが

必要な仕事を敬遠しているように感じます。


当社のリフォームコーディネーターと

云う仕事は「頭も使い、体も使い、気も使う」


人間の持てるすべての能力を発揮して行う

仕事で難しいですが、挑戦しがいがあり

人間的に成長の出来る仕事だと感じています。


今回はこのような観点から、

リフォームコーディネーターの実際の

業務に付いて書いてみました。





1.リフォーム業界の将来展望・・・


この業界の将来性に関してですが、

既存住宅を大切に使い

「次の世代に住み繋ぐ」


そして資源の有効利用を行うと言う

国の政策が数年前に決まりました。


その為に住宅産業の中心は新築から

リフォームにシフトし始めています。


リフォームという分野はどんな形に

変化して行くにせよ、需要はますます

増えると予測されています。





2.リフォームコーディネーターの具体的な仕事内容・・・


リフォームコーディネーターという

言葉には特に定義は無いようです。


各会社によって名称も違うと思います。

リフォームプランナー、

リフォームデザイナー、

リフォームコンシェルジュ


など色々な名称があるようです。


又、仕事の範囲もカラーコーディネート中心、

設計中心、営業中心・施工管理中心など

これも会社に依って違うようです。


アリキリの場合には、営業・設計積算・

施工管理この3つの業務を

行ってもらっています。


当社の場合には、営業と云っても、

電話・メール・来店によってリフォームの


相談を頂いたお客様に対してご提案

という形で営業が行われます。


現場を見させて頂きお話しを伺い

設計提案書と見積書を作成します。


提案内容と予算に納得頂ければ

ご契約が頂けます。


契約の後は、実行予算書、工程表、

施工図面を作成し、材料を発注し、

職人さんの手配します。


現場がスタートすると、配管の

位置などを示す、『墨出し』を行い、

実際の作業が完了したら


指示通りに出来ているかどうかを

確認します。


契約以降の業務を当社では

施工管理業務』と云って、

最も重要な部分です。


施工管理には「予算管理・工程管理

・品質管理」の大きな3つの項目が


ある他、騒音、駐車など様々な

近隣問題も処理して行く業務があります。


又、工事の内容に依っては公的機関への

各種申請業務も含まれてきます。


上記のように、当社でのリフォーム

コーディネーターという仕事は、


クロスやカーテンの色を決めたり、

照明器具を選ぶと言う仕事だけではなく


最初から最後まで広範囲の仕事を行います。


ちょっと大げさかも知れませんが

予算管理を含め自分で仕切る事が多いので

会社を経営している様な感じです




3.同じ建築なのにリフォームと新築は別物・・・


同じ建築ですがリフォームと

新築とはまったく別物で必要とされる

ノウハウが違います。


それは、実際に手を動かす職人さんにも、

管理するコーディネーターにも

共通する事です。


一般的には新築の方が難しいと言う

印象がありますが、実際は以下の理由で

リフォームの方が難しいと思います。



①  技術的な難しさは既存建物の状態が

はっきり確認出来ないままで施工を

行う事が多い事です


特にマンションなどでは色々な工法が

採用されているので床材の下の状況や、


壁の内部など、推測して寸法や工法、

材料を決めなければならない事が

多々あります。



②  作業環境的にはお客様が住んでいる

建物内で施工を行うケースが多い事です。


家具の移動、養生、ほこり、騒音などの

問題対応が必要になります。


特に荷物移動と養生は職人さんと

協力しながら毎日のように行う

仕事の一つです。



③  工程に関しても、リフォームでは

お客様の生活の状況に合わせて工程を

組むことが要求されます。


新築ではもっとも合理的な手順で

工事を進めることが出来ます。



④  工期の短い工事が多い事もリフォームの

難しさで、工程を日単位ではなく時間単位で

組むことが要求される場合も多々あります。


例えば、トイレのリフォームでは

朝一番で設備屋さんが便器を外し、


大工さんが床を壊したら、待っている

設備屋さんが配管を直し、大工さんが


床を直したら、内装屋さんが床の

クッションフロアを貼り、壁天井の

クロスを貼り内装が終わったら


設備屋さんが新しい便器を取付けて

完成になります。


これを一日で行うので各業者さんが

ピッタリのタイミングで動けるように

段取りを組み事が要求されます。


こんな事は新築の世界では絶対にありません。


上記のように技術的にも環境的にも

管理的にもシビアな状況で行う事が

要求されます。





4.リフォームコーディネーターに要求される能力・・・


施工のボリュームが小さいと言う点や

多岐にわたる細かな打ち合わせが

多い点から


私は現場を担当する責任者は営業時点から

施工管理まで同じ人間が行う方が問題が

少ないと感じています。


上記の事から私が考える

リフォームコーディネーターには

「営業・設計積算・施工管理」


の3分野をこなせるオールラウンドな

人材が必要と言う事になります。


このような人材をこれからは大勢

育てて行かないと日本中で


リフォームの仕事は有ってもやれる

人材がいないと言う事が起きてきます。





5.トータルで業務に関われるおもしろさ・・・


私は大学を卒業してから約20年間、

設備工事の施工管理を行い、


その後リフォームコーディネーターの

業務を23年間行ってきました。


設備工事の施工管理は発注元が

ゼネコンや工務店で、設計事務所や

ゼネコンの現場監督や設備担当者の


指示に従い設備部門だけの

施工管理を行いました。


ここでは、建物の進捗状態に合わせて

設備工事を進めて行くのでメインの工程は

ゼネコンが決めて行きます。


私たちはその工程に遅れないように、

品質と予算を管理するという業務です。



それに比べて当社の様に元請けで

リフォームを行っている会社の場合、


発注元は一般のお客様になります。

お客様と直接に施工内容、デザイン、

金額、工期等を決めさせて頂きます。


その中では専門家として多方面に意見も

出させて頂きますし、状況によっては


個人的に使って見たい材料や納まりを

提案させて頂く事もあります。


上記のようにリフォームコーディネーターの

業務はお客様から直に依頼を頂き


金額の取決めや工程、品質の管理まで

責任を持って行うと言う点で業務の歯車の


一つとしてではなく、全体を通して行う

仕事と云う事で責任と同時にやり甲斐も

大きいと感じています。





6.コーディネーターの営業・・・


アリキリでは営業業務として

『飛び込み営業とか電話営業』

云った営業は行いません。


お客様に直接、商売をさせて

頂いていると言う意味で営業という

言葉を使っています。


具体的には、お客様の要望を、

図面と見積書=提案書で表現して


気に入って頂けたらご購入頂ける

と云う形の営業です。


即ち、お客様の話を正しく理解して

その要望にあった提案書の作成を

行う事が基本なります。


しかし、そのレベルでは65点しか

頂けません。


それに加え『お客様の期待を少し上回る

提案』を頭をひねって出すのです。


そうするとお客様は感動、感心して

契約が頂けるんです。


そう言う事がコーディネーター営業の

醍醐味だと思っています。





7.施工管理は段取りと仕切りが命・・・


もう一つのこの仕事の醍醐味は

「段取と仕切」だと思います。


段取、仕切、と言った言葉は最近あまり

使わないのかも知れませんが、

私は大好きな言葉です。


昔は、何かあると必ず仕切屋と

いう人がいたものです。


例えば、宴会をやる、法事をやる等

ちょっとした集まりがあるとそれを

段取りして仕切る人がいました。


最近ではみんな商売人にまかせて

しまうのか、そのような機会が

少なくなって様です。


段取・仕切が良い新年会などでは

参加者は大変居心地がよく楽しいものです。


皆さんもそう言う経験は有るのでは

ないでしょうか?


コーディネーターの施工管理は

まったく上記の事と同じだと思います。


段取・仕切りが良ければ作業を行う

職人さんもスムースに動けて短時間で

良い仕事が出来ます。


しかし、このように良い工程を組むには

「各業者の仕事の細部やその人のくせまで

把握して次の工程にスムースに繋げる」

と言う非常に高度な事が要求されます。


自分が組んだ段取りで職人さんが

みんな気持良く働け、お客様に


喜んで頂けた時はコーディネーター冥利に

つきます。


是非若い方にもこの「段取・仕切」の

おもしろさを味わって頂きたいと思います。






8.どんなタイプの人が向いているか?・・・


では、どんなタイプの人がリフォーム

コーディネーターに向いているのかと云うと、


1.物造りが好きな人

2.自分がやった事が結果になって

  現れるのが好きな人

3.アイデアを出す事が好きな人

4.何でも自分でやろうとしないで、

  人に頼む事が出来る人

5.人の話を聞くのが上手な人

6.計画を建てる事が出来る人

7.予算管理が出来る人

8.時間の管理が出来る人

9.人と話すのが苦手でない人

10.人と交渉が出来る人



などが色々上げられると思います。


上記の要素の全てが無くては無理と

言う事ではなく、何か一つあれば

良いのではないでしょうか。


そしてあまり得意ではない部分は

努力して人並みにレベルアップすれば

良いと思います。




以上のように現場管理の仕事は

頭も気も体力も使う大変な仕事ですが


その分やり甲斐もあり、

コミニュケーション力や

危機管理能力など


人間の基本的な能力を育てることの

出来る仕事だと思います。


組織の歯車の一つではなく、

「仕事の全体像が知りたい」、

「自分の力がどんなものか試して見たい」、

「自分の人間的な能力を高めたい」、


など挑戦的な意欲を持っている人は

是非チェレンジして欲しいと思います。






9.コーディネータの仕事を身に付けて行く過程・・・


実際に、どんなステップを踏みながら

能力を高めて行くかお話します。


アリキリでは新入社員は先輩社員と

同行してどんな場所でどんな仕事を


どんな人がやっているのか、

しばらく同行して見て行きます。


上記と平行して、リフォーム技術の

基本を研修会で学んで行きます。


この研修では、アリキリでの働き方

・建築の基本技術・コミニュケーション技術を

中心に学んで行きます。


入社して2~3ケ月位から徐々に簡単な

現場調査での作図やCAD操作、

積算方法などを学んで行きます。


一部屋だけのクロスの貼り替えなどは

段取りが簡単で工程も絡みがないので

初心者には一番良い練習になります。


このような現場では図面を書き

床・壁・天井の面積を拾いその数量を

見積書に記入して積算します。


お客様には図面と工事内容を記載した

提案書に施工中の様子がわかる写真や


クロスや接着材の安全性などの資料を

付けて見積書と一緒に提出します。


お客様に提出する前には見積金額等を

上司にチェックしてもらい


その後は先輩社員につきながら

トイレ・キッチン・浴室など水回りを学び、


次はこの部位を組み合わせたリフォームを

学び、最終的にすべての部位が


組み合わさったフルリフォームが

出来る様に経験を積んで行きます。






10.コーディネータよりプロデューサーと言うべきかも・・・


最後にこれからのリフォームに関して

私が今感じている事を書きたいと思います。


リフォームの難しさと問題点は工事の

ボリュームが現場によって大きく違う事と

工事工種の範囲が広いと言う点だと思います。



「ボリューム的」には、10万円の便器交換から

1500万円のフルリフォームまである。


「工種的」には、内装、収納、水回り、空調、

外壁塗装、屋根、玄関ドア、

エクステリア等と巾が広い。


「業務的」には、営業、設計、積算、

デザイン、予算管理、工程管理、品質管理、

労働安全環境の管理など。


広範囲でありながら商品知識、施工方法、

法律知識、などの専門知識も必要と

されます。


ボリューム的にも工種的にもこの広い

範囲をこなせる知識と経験が必要な業種は

他にもあまりないのではないかと思います。


現在当社ではリフォームコーディネーターと

言う呼び方をしていますが、


業務内容的にはお客様の予算及び

自社の利益管理まで行うわけですからの


プロデューサーの方が合った呼び方の

ような気もしています。


どちらにしても広範囲な業務をまとめ上げる

専門分野の仕事だと思いますので、


一つの職業カテゴリーとして認知される様に

なればこれからやってみたいと考える


若い人達も出てくるのではないでしょうか。

当社では上記の様にリフォームに関して


総合的に業務がこなせるような人材育成の

教育を行い社員を育てています。


是非若い人にはこのような難しい仕事にも

チャレンジして欲しいと思います。



最後まで読んで頂きありがとうございました。




(株)アリとキリギリス

代表取締役 常田 豊


一級管工事施工管理士

2級建築士

マンションリフォームマネージャー

住宅メンテナンス診断士



記事タグ:横浜 リフォーム|リフォームコーディネーター仕事の魅力|港南区 アリキリ










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