横浜 リフォーム|タイル張り浴室が木造住宅の寿命を縮める理由 | アリキリ リフォーム
横浜 リフォーム|タイル張り浴室が木造住宅の寿命を縮める理由 | アリキリリフォーム
木造住宅の寿命は『水の害』によって決まると云っても過言ではありません。
ではなぜ従来から有るタイル張りの浴室でそのような事が起きるのでしょうか?
このブログは机の上の話では無く、実際のリフォームに25年以上携わっている私や会社の多くの現場経験からなぜそのような事が起きるのか?、その解決方法は何かを出来るだけ分かり易く説明しています。
*小学校課外授業の様子(生徒と著者)
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≪目次≫
1.タイル張り浴室を解体してみたら・・・
2.タイルの下で何が起きているのか?・・・
3.タイル風呂の被害から住まいを守る方法・・・
4.当社の浴室リフォームの特徴・・・
5.ユニットバスのメリット・・・
6.工事金額と工事日数・・・
7.お奨めのオプション・・・
1.タイル張り浴室を解体してみたら・・・
戸建て木造住宅で浴室リフォームを行う際に毎回大きな関心ごとは土台や柱がどの程度傷んでいるかです。差はあれ約8割のお宅で何らかの補修が発生しています。
2割の無傷のお宅はコンクリート基礎が窓下まで立ち上げてあります。その為土台や柱が水の影響を受け難く傷みがありません。
それに加えて、浴槽廻りのコーキング処理や、要所要所のコーキング処理がしっかり行われています。こうした新築時の施工が丁寧な場合にはやはり傷みが少ないです。
下の画像は浴室解体時の土台や柱の様子です。
タイルを剥がし、下地のモルタルを取り除くと写真の様に基礎や土台、柱が現れて来ます。ご覧のように、この現場はコンクリート基礎上の土台が腐って半分が無くなっています。
残っている半分も木材としての強度はありません。その為土台の上に載っている柱は力を十分に基礎に伝える事が出来ていません。
2.タイルの下で何が起きているのか?・・・
比較的古い戸建木質系住宅では壁や床にタイルを張った浴室が有ります。
このタイプの浴室は下図のような構造上、浴槽やシャワーでご使用になった排水の一部が土間コンクリートや基礎コンクリートに浸み込み、更に土台から柱へと侵入して行き、その結果土台や、柱を腐らせてしまいます。
この状態を放置すると、建物が歪んで窓の開け閉めが出来なくなったり、建物の耐震性能が下がったり、シロアリの被害の原因になります。出来るだけ早いうちに手を打てば、被害も少なく補修の費用も安く上がります。
3.タイル風呂の被害から住まいを守る方法・・・
『最近、浴室の出入り口の床がフカフカして気になっている』、『浴室のドア廻りの木が腐って来た』、『雨も降っていないのに浴室の外の基礎が湿っている』などにお気づきの方はいませんか?
もし、ご自宅で上記の事が起きていたら、明らかに、≪タイル浴室による水害≫が起きていると考えて良いです。
こうした被害を完璧に無くすのがユニットバスです。ユニットバスはどのメーカーの商品も浴槽やシャワーのお湯を完璧に外部に排水します。その為、タイル張り浴室のように土台や柱を腐らせる事がありません。
4.当社の浴室リフォームの特徴・・・
当社は豊富な経験から木部の補修が発生する事を最初から工程に組み込んで施工計画を立てています。その為一部の激安リフォーム会社のように見なかったことにして腐った部分を放置することがありません。
バスリフォームは浴室を新しくすると言う以外にもう一つ傷んだ木部を再生すると言う大事な目的があります。
この機会に浴室の木部を確認し、土台や柱を補修しておけば、ユニットバス設置後は水による木部の腐朽は起きないので、こうした心配が無くなります。
更にもう一つ大事な事は、状況に応じた適切な方法で、傷んだ部分の再生が成されることです。意味の無い補修や補強ではダメです。
浴室は建物の角にあることが多く、特に2階がその上に載っている場合には荷重もしっかり掛かっているので十分な補強が必要になります。
(下は土台や柱の補強を行った写真です。)
上記の写真は土台の入れ替えと柱の補強を行ったものです。土台は入れ替えて、柱は腐った部分をカットし交換しています。補強金具もしっかり取り付け、防腐剤を塗布して完了です。
幸いな事に木造住宅はこうした再生的な作業はかなりの範囲で行う事が出来ます。
当社ではまづ解体後の状況をお客様にご確認頂き、補修・補強方法をご説明し、更に終了後にも確認をして頂きますので安心です。
5.ユニットバスのメリット・・・
ユニットバスは水が漏らないと言う基本的なメリットの他にもたくさんのメリットがあります。
≪ユニットバスのメリット≫
●壁がパネルで目地が少ないので掃除が楽く。
●パネルの表面がつるっとしているので掃除が楽。
●床が早く乾き汚れが付き難い。
●床が柔らかい素材の物も有り膝をついたり、お子さんやお孫さんが転んでも安全。
●暖かい。
●浴槽下に水が入らないので異臭やカビが出にくい。
●脱衣所と浴室入口の段差がほとんどないので安全で楽に出入りが出来る。
上記はほとんどのメーカーで基本機能として備えているものです。
6.工事金額と工事日数・・・
戸建ての浴室をユニットバスにリフォームする費用は、風呂給湯器を含んで総額で120万円~150万円程度です。
又、土台や柱の補修は平均して10万円くらいです。施工日数は約1週間程必要になります。
7.お奨めのオプション・・・
1)手摺と浴室暖房換気扇
オプション品の中で手摺と浴室暖房換気扇はほぼ必需品です。浴室での転倒事故、水没事故や更に心筋梗塞などヒートショックによる死亡事故が大変多く、家庭内の死亡事故では浴室が一番多いようです。
後で取り付ける事も出来ますが、費用的にも高くなるので一緒に工事することをお奨めします。
2)窓交換
浴室の窓は痛みが早くも25年30年経過すると動きが悪くなったり、閉めてもガタツキが出て来ます。ユニットバスリフォ-ム後に交換するのは大変なので出来れば同時交換しましょう。
その際には、断熱性能の高いサッシとペアガラスをお選び下さい。
今回は、木造住宅の弱点であるタイル張り浴槽に関して書かせて頂きました。
木造住宅は浴室を始め屋根、外壁といった水に係わる部分をしっかりメンテナンスする事でずいぶん寿命が長くなります。そして適切なタイミングでメンテナンスをすれば維持費用も最小で済みます。
私が建築に係わった頃はまだユニットバスが無かったのでどうしてもタイル張りの浴室しか作れませんでした。今は抜本的な解決が出来るユニットバスがあります。
大きな被害にならないうちに是非、ユニットバスリフォームをされ、住まいを長持ちさせて下さい。
更に詳しくお知りになりたい方は以下をご参照下さい。こちらには画像や図で詳しい仕組みが掲載されています。
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最後までお読みいただきありがとうございました。
1級管工事施工管理技士
2級建築士
住宅メンテナンス診断士
アリキリリフォーム(株)
代表取締役 常田 豊
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