マンションリフォームの “カビ・結露対策” おしえます!
寒くなってくると、夜や朝方に窓ガラスに結露が見られるようになります。この結露がカビの原因となる「壁内結露」の始まりかもしれません。窓ガラスの結露は拭き取れますが、壁内の結露は見えないため手出しができません。
窓の隅や天井と壁の隅に黒ずみやカビ臭がある場合、壁の内部でカビが発生している可能性があります。今回は特にマンションでのカビ・結露の原因と、リフォームでの対策、そして日常で簡単にできる対策を紹介します。これからカビの季節が到来しますので、参考にしてください。
目次
- カビと結露の関係
カビの胞子は空気中に常に存在し、条件が整えば壁に付着し成長します。カビが成長するためには温度(25~45℃)、水分、栄養、酸素が必要です。カビの栄養分は有機物や有機化合物で、接着剤なども含まれます。乾燥した場所ではカビは栄養を取得できず死滅します。結露を防止することがカビの防止につながります。
- 結露はなぜ発生するのか?
結露の発生はビールグラスに冷たいビールを注ぐとグラスに水滴が付く現象と同じです。冬場、外気温が低くなると窓ガラスが曇り、最後には水滴になります。壁の裏側や床下、天井内でも同じことが起きています。
- 壁内結露発生のメカニズム
マンションの外壁は冷たいコンクリートで、室内の暖かい湿気を含んだ空気が侵入し、冷たいコンクリート面に接触して結露が発生します。この結露水が石膏ボードに浸み込み、カビが発生します。
- 古いマンションで結露が起きやすい理由
築30~40年のマンションでは断熱工事が不十分なことが多く、断熱材が入っていないか、薄くて効果が低い場合があります。2000年以降に建築されたマンションでは断熱性能が改善されています。
- リフォームでできる結露防止対策
●カビを防止するには結露を防止する必要があります。壁のコンクリート面に断熱材を隙間なく取り付け、厚みもその地域に適したものにすることが重要です。
*下の左の写真Aはボード状の断熱材を切断して入れる工法で比較的規模の小さなリフォームで採用しています。大工さんが施工出来ますが、切断したボードの隙間をしっかり発泡ウレタンで充填する細かな作業が要求され手間が掛ります。 *右側の写真Bは大規模リフォームの際に採用する方法で、ウレタン断熱材を吹き付ける工法です。この方法は単熱材の隙間が無く施工できる点が優れていますが、専用の作業車が必要で、作業する部屋までホースを延ばすなど大掛かりになります。
●結露防止工事のポイントとして、室内の湿潤な空気が壁の内部に入らないように遮断膜を設置します。
◆当社では専門的な施工知識を活かし、多くの結露防止リフォームを行っています。
- とんでもない勘違い!
「クロスを貼り替えればカビが防げる」というのは誤解です。根本的な解決には断熱工事が必要です。特殊な塗装や防カビ材では根本的な解決にはなりません。
- 今日からできるカビ防止対策
おすすめなのは換気です。特に無窓の浴室では換気が重要です。室温や湿度の微妙な違いで結露が防げることがあります。 厳しい冬場には換気だけでの解決は難しいですが、24時間換気を心がけると効果的です。
結露とカビの防止について詳しくお話しました。ご参考になれば幸いです。
アリキリリフォーム株式会社 代表取締役 常田 豊
◆更に詳しくお知りになりたい方は 当社ホームページの「マンションでカビと結露にお悩みの方必見!」をご覧ください。
カビと結露の関係
カビ・結露でお悩みの方に断熱材、内窓サッシ、調湿材など、『実績の有る材料工法によるリフォーム』をご紹介しているホームページです。
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