リフォーム相見積のリアルな話【前編】

相見積もりの価格差の理由・・・

 リフォームを検討する際、複数の業者から相見積もりを取るのは、もはや一般的な流れとなっています。

そこで多くの方が疑問に思うのが、「なぜA社とB社でこんなに金額が違うのだろう?」という点ではないでしょうか。

今回は、リフォーム業界35年の業者目線で、相見積もりの金額の違い及びその理由を2回に分けて詳しく解説します。

■まともな業者同士の相見積でも価格が異なる理由

やや怪しげな業者の部類では無く、まじめに仕事を行っている業者同士の相見積でも金額にかなりの差が出ることはしばしばあります。

その理由は主に以下の2点です。

1.会社によってリフォームの考え方が異なる

2.会社ごとに材料費や作業費(特に手間)の設定が違う

では、それぞれの要因について詳しく見ていきます。

1.会社によってリフォームの考え方が異なる

リフォーム会社の考え方の違いによる価格差

リフォームの進め方には「絶対的なルール」はなく、各社の方針によって施工の方法や使う材料が選ばれます。

例えば、築35〜40年のマンションのフルリフォームで3社に相見積もりを依頼したとしましょう。

  • A社(全体性能重視)  → 結露対策、古い配管をすべて交換する施工方法を提案、出来る限り新築同様に仕上げる。
  • B社(部分的対応重視) → 北側居室のみ結露対策、古い配管は出来る限り交換、建具や窓枠は出来る限り既存再使用。
  • C社(最低限の改修)   → 断熱工事を一切行わず、配管も既存のまま利用、水回り機器を交換し内装工事を行う。

当然ながら、最も価格が高いのはA社で、最も安いのはC社となります。

お客様の中には、「リフォーム業者はみんな同じ設計で見積もりを出している」とお考えの方もいらっしゃるかと思いますが、実際はそうではありません。
仮に同じ要望を各業者に伝えたとしても、受け取り方や対応は異なります。

見えない部分(下地)への対応で価格が変わる

提案内容は同じようなのに、そこそこ価格差が出ている場合が有ります。この場合、下地と呼ばれる「床下や壁の内部」の考え方に違いがある事があります。
この①下地部分をそのまま使用するか、②新しくやり直すかと云う事です。

長い経験を持ち品質を売りにしているリフォーム会社は将来的なリスクを考慮して、「この下地は今後30年は持たない」と判断し、交換する見積を出す傾向があります。

一方、価格の安さで勝負している業者は「とりあえず使えるから再利用しよう」と考える傾向があります。

経験豊かで品質を重視する業者はそのまま下地を再利用するといずれ、やり直す必要が出てきて、その時は費用が3倍にも5倍にもなることを知っています。

一見安くて、良心的に見えた事はお客様のリスクの先送りという事になってしまいます。昔からの格言の「損して得とれ」のような事です。

2.会社ごとに材料費や作業費(特に手間代)の設定が違う

工事費が安すぎる場合の注意点

本当に注意が必要なのは見積りが安すぎる業者です。

材料費の差はさほど大きくないのですが、工事費と経費の差は会社によってかなり違います。

工事費は職人さんの手間賃なので、これを安く見積ると職人さんに十分な手間賃が出せません。と云う事は十分な品質の工事が出来ないと云う事になります。

又、経費は現場を管理する担当者の給料でもあり、経費を削減しすぎると、担当者は現場へ行く回数が減り品質管理が十分に出来なくなります。

このように長い経験を積み、品質を大事にしている業者さんほど、慎重に施工方法を選ぶので、見積金額がやや高めになる傾向があります。

次回の【後編】では、より具体的な価格の違いについて解説します。

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