■相見積もりの価格差の理由・・・
このブログは「相見積もりの金額の違いは何か?」の後編です。
前回の【前編】では、価格の違いの要因として、以下の2点を挙げました。
1.会社によってリフォームに対する考え方の違い
2.会社ごとに材料や作業費(特に手間代)の設定の違い
【後編】では「リフォーム会社ごとの考え方の違い」をさらに詳しく掘り下げて解説
3. リフォームの考え方は保険と同じ—将来リスクの管理
リフォームの際、5〜10年後に発生する可能性がある不具合に手を入れず、安い見積もりを提示する業者もあります。しかし、問題は「今回リフォーム時に5万円で対応できたことが、後でやり直すと30万〜50万円かかってしまう」という点です。
例えば、床や壁を開いている状態で傷んだ部分を交換するのと、完成後に再度解体して修正するのでは、費用も仕上がりも大きく異なります。これを知らずに契約すると、後々大きな負担となる可能性があります。
経験豊富なリフォーム会社は、過去の施工事例からこのようなリスクを熟知しており、見積もりにリスク管理費用を盛り込んでいるため、やや高めの金額になる傾向があります。一方、経験の浅い業者はリスクを十分に考慮せずに見積もりを作成し、工事が進む中で「この金額ではできない」と追加請求するケースもあります。
4. その会社・担当者は信用できますか?
リフォームの見積もりは規模が小さく、工事内容が複雑なため、下地をどこまで解体し、どのように補修するかなどの細かい部分は、見積書には明記されていないことがほとんどです。
そのため、各業者の見積もり内容を詳しく確認し、違いを理解することが重要ですが、なかなか難しいのも事実です。最終的には「会社や担当者の信頼性」が判断材料になることも多いでしょう。 ここで、業者にぜひ確認してほしいのが、「この施工方法で25〜30年は問題なく過ごせますか?」 という質問です。
その回答や担当者の反応をよく見て判断すると、より安心できる業者選びができるはずです。
5. お客様の希望と業者の提案は一致していますか?
例えば、カビや結露がひどい部屋をリフォームしたい場合、単なるクロスの貼り替えだけではなく、壁・天井の断熱工事や内窓の設置を提案すべきです。そうしないと、2〜3年後にはまたカビだらけの部屋に戻ってしまう可能性があります。
また、築35〜40年のマンションで浴室をリフォームする場合、漏水のリスクがある古い配管の交換も同時に考慮する必要があります。さらに、将来的にキッチンリフォームを行う場合のために予備の配管を設置しておくなどの準備をしておくことで、トータルの費用削減にもつながります。
6. 手間の値引きをしないことの重要性
例えば、あるリフォーム会社の方針として**「施工後30年間安心して過ごせる」**というテーマを掲げていたとします。
そのため、職人の能力を最大限に発揮できるよう、作業の手間を値引きしないというルールを設けているケースがあります。これは、工事の際に想定外の問題が発生した場合でも、適切な対応ができるよう余裕を持たせるためです。
もし、極端に手間を削減してしまうと、問題のある箇所を修正せずに工事を進めるしかなくなります。多少の余裕があることで、職人が「ここも直しておこう」と判断できるので、仕上がりが格段に良くなります。
1)仕上がりの違いは時間が経つほど明らかになる
例えば、クロスの施工においても、腕の良い職人は貼り方だけでなく、クロスを剥がした後のパテ処理・継ぎ目の処理など、細かな部分にもしっかり手間をかけます。そのため、年月が経っても継ぎ目が開いてくることはほとんどありません。
リフォーム業界は「クレーム産業」とも言われますが、施工の精度を保つことで、クレームの少ない実績を築くことができるのです。
まとめ
リフォームの相見積もりを取る際、価格だけで判断するのではなく、
【1】将来的なリスク管理が考慮されているか?
【2】業者の信用性は高いか?
【3】提案内容はお客様の希望に沿っているか?
【4】施工の質を維持するための適切な手間は確保されているか?
こうした視点で業者を選ぶことが、長く安心して暮らせるリフォームにつながります。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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