「築20年のマンションのリフォーム計画はどう立てればいいの?」
「築20年のマンションではどのようなリフォームをおこなえばいいのか知りたい」
このようにお悩みではないでしょうか。
一般的にマンションの再生リフォームは、築30年前後でおこなうのが良いとされているので、築20年はタイミングとしては微妙です。しかし劣化が気になる部分がある場合には、放置しておくのも良くありません。
そこでこの記事では、築20年のマンションではどのようなリフォームを検討すれば良いのかを、費用の目安とあわせて解説します。築20年のマンションリフォームをおこなう際の注意点も紹介しますので、ご参考にしていただけると幸いです。
●築20年以上のマンションはリフォームの検討時期か
マンションのリフォームは、築25〜30年ごろに全体的な再生リフォームをおこなうのが最適です。そのため築20年のマンションリフォームは、タイミングとしては少々微妙です。
築20年のマンションは、以下のような状況にあります。
■水回り機器は、製造中止などで部品を入手できなくなり修理はできない
■内装や造作の劣化は気になるが、ガマンできないほどではない
そのため築20年でリフォームを検討するときには、たとえば水回り機器に大きな損傷がある場合に入れ替える、壁紙の傷みが激しければ張り替えるなど、気になる部分から順番に進めるのが適切です。悪くなった部分から順番にリフォームをおこなうと、10年後の築30年ごろにはすべてのリフォームを終え、再生リフォームが完了している状態になります。
ただしあまり細かにおこなうよりは「浴室と洗面所」「キッチンとダイニング」など、関連した部分を一緒にリフォームするほうが、全体的なバランスが良くなります。
●検討したいリフォーム内容と費用
築20年程度でマンションリフォームを考えるときに、検討したい内容と費用の目安をご紹介します。
●壁紙リフォーム
壁紙は特に性能には影響がない部分ですが、室内のホコリや手あかなどで汚れが目立つころです。経年劣化で割れやジョイント部分の開きが発生している場合もあるでしょう。また直射日光が当たる部分は、日焼けによる色あせも見られるのではないでしょうか。そろそろ張り替えを検討しましょう。
壁紙の張り替えリフォームにかかる費用は、クロスの種類やランクにより異なりますが、2,000円〜3,000円/㎡が目安です。一般的な8畳の部屋であれば、5万円〜15万円程度を見込んでおくと良いでしょう。
●フローリング・畳のリフォーム
フローリングは種類によって、劣化の程度が異なります。防音フローリングは耐用年数が15年程度とされているので、築20年のマンションだと、ちょうど張り替えるのにいいタイミングです。
防音フローリングは耐用年数が長いので、定期的にワックスをかけるなどメンテナンスがされていれば、張り替えは必要ありません。しかし傷が多く目立つ場合は、張り替えを検討しても良いでしょう。フローリングの張り替えリフォームにかかる費用も使用する素材によって異なりますが、防音フローリングなら8畳の場合で30万〜40万円程度が目安です。
畳については、2〜3年後に裏返し、4〜5年で表替えするのが良いとされています。畳がへたってくる10〜15年程度で新調しますが、最近の畳はポリスチレンフォーム板などが使用されているので、そうそうへたることはありません。丁寧にメンテナンスしていれば繰り返し使えますが、へこみなどが気になる場合は新調すると良いでしょう。畳の新調は、1畳あたり1.5万〜2.5万円が相場です。
●浴室のリフォーム
築20年のマンションであれば、ユニットバスが設置されているのがほとんどでしょう。
メンテナンスがしっかりされていれば、築20年でもまだ機能しているはずです。ただし機器自体の経年劣化による汚れや傷が目立って気になる場合や、ドアや排水金具部分が壊れているなど破損が見られるケースでは、入れ替えを検討します。
ユニットバスの入れ替えは、新しく入れる製品のグレードにより費用が異なりますが、80万〜150万円程度が目安です。
●トイレのリフォーム
トイレ本体に関しては、便器には陶器が使用されていることから、固いものを落としたりぶつけたりしない限りは破損することは滅多にありません。
しかし汚れが蓄積されて落ちなくなっている場合や、タンクレスや最新タイプのトイレに交換したいなど機能を向上させたいときにはリフォームを検討します。
トイレ本体を交換するのにあわせて、壁紙や床材もリフォームすることで、トイレ全体のイメージを刷新できます。追加費用も6万〜8万円程度しかかからないので、あわせてのリフォームがおすすめです。
トイレリフォームにかかる費用は、本体の交換だけであれば 10万〜15万円程度。壁や床もあわせてリフォームするなら、20万〜50万円程度が相場です。
●キッチンのリフォーム
キッチン本体の耐用年数は15〜20年程度とされているため、築20年のマンションのキッチンリフォームは、本体入れ替えを検討します。あわせてレンジフードや排水などの劣化状況も確認し、必要に応じて入れ替えましょう。システムキッチンのリフォーム費用は、本体価格に大きく左右されるため、100万〜200万円程度と幅があります。
なおキッチンを入れ替えるときには、対面にする、ダイニングとの間の壁を取り払うなど、ダイニングやリビングの間取りとあわせて検討するのがおすすめです。
●マンションリフォームの注意点
築20年のマンションリフォームに際して注意しておきたいポイントをご紹介します。
今気になっているところだけをリフォームしても、のちのち別の部分に異常が発生すれば「一緒にリフォームしておけば良かった」と後悔することになりかねません。住戸全体の状態を考えることで、トータル的にバランスの良いリフォームを実現できます。
とくにこれから築20年の中古マンションを購入する場合には、リフォーム済みで購入後リフォームの必要がない部分と、未施工で入居後リフォームが必要な部分をしっかり確認することで、リフォーム費用の概算がわかり購入計画を立てやすくなります。
●優先順位を明確にする
築20年のマンションのリフォームでは、全体的な再生リフォームではなく、部分的なリフォームを順番に進めていくことになります。そのためどこから手を付けていくのか、優先順位を明確にすることが大切です。
劣化が進んで気になる箇所があればそちらを優先しますが、ほかの場所もあわせて済ませたほうが良いこともあります。たとえば浴室のリフォームをするのであれば、洗面所のあわせて工事したほうが、全体的にバランスの良いリフォームになるでしょう。
優先順位付けする際には、住戸全体の劣化状況をプロの目でチェックしたうえで、長期的なリフォームプランを提案してくれるリフォーム会社に相談するのがおすすめです。
●設備のグレードが適切かどうかチェック
リフォームには一定のコストがかかることから、予算内に抑えるためには設備や素材のグレードが適切かの見極めも重要です。住宅設備はグレードや機能によって、フローリングや壁紙も種類によって費用が大きく異なるため、最低限必要な機能を洗い出し、優先順位をつけたうえ算内でおさまるものを選びましょう。
設備にかける予算を検討するときも、今後どのようなリフォームが発生し、どの程度の出費が予定されるかを考慮しておくことが大切です。築 30年となる10年後に、再生リフォームが完了している状態を目指して予算とリフォームプランを検討するのがおすすめです。
●当社の施工事例
こちらの施主様は約6年掛けてリフォームを3回されました。参考にご覧ください。
1回目:トイレリフォーム
2回目:3年後 浴室・洗面所リフォーム
3回目:3年後 キッチン・リビング・居室
●まとめ
築20年のマンションリフォームは、再生リフォームをおこなうには少々タイミングが微妙です。そのため劣化が気になる部分から徐々にリフォームを進め、10年後の築30年で全体の再生リフォームが完了している状態を目指しましょう。
その際には、予算を組んで長期的なリフォーム計画を立てることが大切です。今気になるところだけに注目せず、住戸全体の10年後を見据えたプランを立ててくれるリフォーム会社に相談することをおすすめします。
アリキリリフォームでは、横浜市のマンションリフォームのご相談を承っております。お部屋の劣化状況を見極めたうえで、リフォーム歴30年の豊富な経験に基づき可能な限り理想をかなえるリフォームプランをご提案いたします。 まずはお気軽にお問い合わせください。
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