今、リフォームで相見積を考えている方『必見』!|横浜 港南区 リフォーム アリキリ

2021.9.7

常田 豊



 今、リフォームで相見積を考えている方『必見』!|横浜 港南区 リフォーム アリキリ

 

最近はリフォームを行う時に多くのお客様が相見積を取られるようです。

しかしどのようにその見積書を活用したらよいかをご理解されているケースは少ないように思います。

今回は、現役のリフォーム会社の社長から見た『実践的な相見積の比較方法』をご説明します。


当社でも相見積の案件が大変多くなって来ましたWebや雑誌でも、『必ず相見積を取りましょう・・・』と言われているからだと思います。

しかし、なんとなく見積を並べて見ていても合計金額の違い位しか比較が出来ません。

最悪なケースは並べて意味も無く一番安い会社を選択するケースです。その理由は後程詳しく説明していますがリフォームの見積は完成品が有っての見積ではない点です。


そこで重要になるのが以下の2点です。

1.全体として価格感がどのくらいか?

2.そのリフォーム会社の考え方、やり方がご自分の考え方に合っているか?

この2点が大きなポイントになるはずです。特に二番目が重要で、仮に価格がやや高くても内容を確認して相応の考え方で価格もさほど問題無ければそちらを選択されることは正しいい判断と思います。


見積書は言ってみれば作文で作ろうと思えばどのようにも作ることが出来ます。

複数の見積書をしっかり比較するとその会社の考え方が見えてきます。

見積書の項目一つ一つに会社の考え方が出ていますので、見積書の構造や比較の方法などを知る事で見積書のどこを見て何を判断すれば良いかが分かります。


これから相見積を取られる方、又は現在検討中の皆様はこのブログを読んで頂き見積書に隠されている重要ポイントのをお伝えしていますので、こうしたポイントを中心に見積書の比較を行って頂ければ間違いのない業者決定が出来るのではないでしょうか。

これだけは言っておきますが、『相見積の合計金額だけで業者を決めるのは間違いです』



≪目 次≫


1.見積の基本的な構造・・・
2.見積書の書式は会社によってまちまち・・・
3.一覧表を作って比較をしよう・・・
4.大きく違う部分に焦点を合わせて確認する・・・
5.具体的なチェックポイント・・・
 1)機器類の比較は性能と定価と値引き
 2)値引き率の違い
 3)取付費やクロス貼りなど工費の比較
 4)経費の比較
6.見積金額差の理由・・・
7.現物を見ないで決めるリフォームの特異性・・・
8.相見積の比較での最終確認ポイント・・・
9.契約書は絶対に必要・・・


1.見積の基本的な構造・・・

最初に見積書を見るときの注意です。見積書の書式は各会社まちまちですが、基本的に以下の構成になっています。

材料費+工事費+経費で、

材料費はキッチンや便器など住設機器や建具、フローリング建材などです。

工事費はキッチンの撤去費や取付費フローロング張り工費や内装工事費などです。

経費の記載方法には”一般管理費、現場経費、本社経費”などいろいろな表現がありますが、

要するに材料費と工事費以外の費用全般の事です。

具体的には担当者の給料やガソリン代、事務所の家賃など会社を運営する費用を現場ごとに振り分けたものです。



2.見積書の書式は会社によってまちまち・・・

見積書の記載方法は、特に決まっているものではありませんが、使用する機器や材料と各工事費など項目ごとにまとめる方式と部屋ごとにまとめる 方式があります。

機器や材料、各工事ごとにまとめる方式は 工務店では一般的ですが、お客様にとっては 分かり難いという意見があります。

部屋ごとの見積は予算が足りなければ、 この部屋は次回にする等計画修正がしやすいので当社ではこの方式を採用していす。


         

3.一覧表を作って比較をしよう・・・

 3社の見積を取ったとして、漠然と見ていても違いは分かりません。 そこで、項目ごとまたは部屋ごとの一覧表を作り比較を行います。 ご自分が一番見やすい見積書を選び、他の2社の項目をその見積に合わせ並び替えます。こうすることでA社はここが高いB社はここが高いC社は異常に安いなど、各社の見積の特徴が具体的に見えてきます。ちょっと大変ですが大きな費用を掛けて行うのですから頑張って下さい。    


   

4.大きく違う部分に焦点を合わせて確認する・・・

 この作業を行うと各項目の平均的金額が見えてきます。ほぼ同じ金額の項目は特にチェックは必要ありません。  次に金額に大きな差がある項目を探します。この部分にその会社の『やり方や考え方』 又は、『得意、不得意』など会社の特徴が出るはずなので良く確認して下さい。又、単価や数量が一桁違っていたり、必要な工事を落とていたり、同じ項目をダブって計上している場合も ありますので比較表で確認します。      


   

5.  具体的なチェックポイント・・・


  1.機器類の比較
   2.取付費やクロス貼りなど工費の比較 
   3.経費の比較
   4.値引きを含め全体金額の比較
    以上の4項目を比較確認して下さい。比較方法は移行で詳しく説明します。        

1)機器類の比較は性能と定価と値引き

出来れば見積依頼時にメーカーや型番を示した方が明確になりますが、なかなか難しいので自分が考えている機能が備わっているかどうかをカタログやメーカーのホームページで確認して下さい。次に定価を確認して下さい。メーカーが違っても定価がほぼ同じならばグレードは同じと考えてかまいません。機器の値引きはあくまでも参考です。ここは会社の営業戦略が出る部分で機器値引きを大きく見せるか値引きはそこそこにして工事金額や経費を低く見せるかと言う戦略的作文の範疇です。最終的には 総金額で判断する事になります。私が知る限りでは国産の住設機器はどこの会社でも30%~50%の値引きをするのは当たり前になっていると思います。但し、ホーローキッチンで有名なタカラというメーカーは定価設定を低くしている分、値引き幅が少なくなります。


2)値引き率の違い

尚、同じTOTOの機器でも30%の値引きしか出来ない商品もあるし50%値引き出来る商品もあります。これはメーカーの販売戦略によって違ってきます。先日もこんな例がありました。TOTOの便器で一般的なものを選んで1回目のお見積を出しました。 後日ショールーム行かれ気に入った便器が 有ったと言う事で変更見積の依頼がありました。1回目の見積では45%引き出来ものが変更後は30%しか値引きができませんでした。一般的に標準品は仕入れ価格が安いので値引きを大きく出来ますが、高級品になるほど値引き率が小さくなる傾向があります。  

3)取付費やクロス貼りなど工費の比較

取付け工費も差が出る場合があります。例えばシステムキッチンやユニットバスなど 施工に専門性が要求される機器類ではメーカー施工という方法が使われます。要するにメーカーの責任施工と言う事です。当然ながら工費は普通の職人さんを使用した場合よりも少し高くなります。しかし何かあった場合の責任をメーカーが 持ってくれると言う意味では非常に安心出来ます。当社でもシステムキッチンやユニットバスではメーカー施工をよく採用しています。クロス貼りなどでは数量と単価を確認しましょう。ここでは数量に歩留(無駄になってしまう分)を掛けて算出するやり方と、実数を記載して、歩留は単価に含める方法が あります。数量に歩留まりを掛ける方法では数量がやや多く出て来ますが単価内に歩留まりを入れ込んでおく方法では 単価が高くなってきます。 最終的にはクロス工事の総額で比較すれば良いです。又、この種の工事では材料と工事費を足して単価にする複合単価(材工共)と材料と工費を別々に記載する方法があります。材料の単価と工費の単価を加えて複合単価が出ますので比較して下さい。  

4)経費の比較

経費も会社によって記載方法や金額が違います。一般には機器、材料、工費を合計した工費の15%~25%位を計上している会社が多いと思います。当社は17%になっています。実はこの経費ですが、どこの会社も本当は25%とか30%ぐらいないと赤字になってしまいます。しかし、昔から日本では経費など目に見えに難いものにお金を払ってもらえないと言う傾向がある為に30%とか言う大きな金額を計上し難いのです。私もこの商売を始めてから何回かお客様に、『経費って何ですか?』とか、『 経費をなぜ取るのですか?』 と言われた経験があります。経費が無いと会社は成り立ちません。逆に当社では経費は頂いておりませんと言う会社の方が怪しいです。  



6.見積金額差の理由・・・

長くリフォームを行っていて地域で信用のあるリフォーム会社であれば、特殊なリフォームで無い限り、 相見積金額の差は最大10%程度ではないかと思います。  


金額の差としては以下が考えられます。
1)見積精度の差             ・・・項目落としや,数量ミスによる雑な見積
            ・・・経験不足等で適切な材質、工法でない場合

2)リスク管理の差          ・・・下地など再使用するか、やり直すかの状況判断の差

3)性能設定の差    ・・・屋根工事などにおける工法の選択や材料の選択の違い

4)経営方針の差             ・・・薄利多売型か品質重視型によって利益率の設定が違う。

5)職人さんの手間の差 ・・・安い職人さんを使えば安くなる、但し安い職人さんは仕事がよくない事が多い
              ・・・工務店に一括で依頼しないで職種事に分離発注する会社の方が安くなる

6)仕入れ価格の差          ・・・会社によってどこのメーカーが強いのかに差がある。

               



7.現物を見ないで決めるリフォームの特異性・・・

商品を見て価格を見て購入を決定するのと違いリフォームはカタログや図面と見積金額を見て契約する点が他の物との大きな違いです。
リフォームの場合には、『こう出来上がるはずです・・・』と言う予定仕上がり+予定価格だと云う事です。

まして壊してみなければ分からない部分を含む場合にはさらに不確定要因が増えることになります。結局皆さんはその業者を信じる他ありません。
極端な話、見積書はどのようにも作ることが出来ますが現物はそうは行きません。
価格で決めて失敗する例の多くが営業マンの作文見積に引っ掛かり契約したケースです。そうした見積もりはそもそも現場を完成させるための見積では無く受注をする為の見積なのです。


これでは予算不足でお客様が望んでいるようなリフォームにならないのは当たり前です。
こういうことが実際になされている事を是非知って置いていただきたいと思います。
金額より大事な事はその業者のリフォームに対する姿勢や実績などの信用です。今はネットで調べればその業者の大方の評判は分かります。
特に工事金額が異常に少ない、経費が異常に少ない見積書は注意が必要です。

”施工実績のあるマンションや経験の有る担当者が見極めた結果、安いのならば問題ないのですが”

”経験不足や知識不足から安く見積もっている場合も多々あり”後日請求される場合の有るようですので注意が必要です。


 

8.見積の比較、最終確認ポイント・・・

相見積で業者をどのように選ぶのかという事に関係しますが、仮に3社から見積を取るとしたらか『一社は地域に根差し社歴の長い会社』を選ぶべきと考えています。地域に密着して社歴が長いという会社は価格も品質もさほど問題なく、おかしなことをしない会社と云う会社です。この会社を基準に考え、あとの2社はご自分の好みや感覚で選ばれたら良いかと思います。


同じような機器を使用し工事費も同じように計上されている様ならば最終的には値引きも含め総金額の安い方が価格面では安いと言う事になります。 一つだけご注意頂きたいのは、3社を比較して異常(2割以上)に安い場合には要注意です。


ダメだとは言いませんが、リスクが大きくなる事は覚悟しておいて下さい。大きな金額差は、悪意を持った作為的な事か、技術的に大きな問題を含む可能性が高いからです。



9.契約書は絶対に必要・・・

リフォームと言うのは上記のように不確定な要因があるので、口約束ではなく必ず書面での契約を行いましょう。

工事の内容と金額は一番重要な事ですがそれ以外にも不測の事態が起きた時にどうするかと言う事が明記されていることが重要です。

 逆に言うと、この様な不足の事態に関しての記載がない契約書は非常に怖いと言う事も出来ます。



最後に、

相見積を依頼される際には機器を指定して部屋(部位)ごとに 作成して欲しい旨お伝えしてみてはいかがでしょうか、きっと見積の比較が楽になると思います。

 又、業者選択の際にはホームページの綺麗さだけではなく会社履歴などで経験年数を必ず確認して下さい、最近若いリフォーム会社経営者で技術的な 裏付けが無いのに、『リフォームはこれから儲かる』と云って参入している方が増えてきています。

そうした会社の特徴はなかば強引な営業により契約を取ることが会社や担当者の目的で、リフォームの仕上がりやメンテナンスなどには大きな意識がないようで色々な意味でやや荒ぽいです。


■【参考】当社の概算価格価格


ホームページはプロに依頼すればどんな風にも簡単に作る事が出来ますが、リフォームは難しく『知識ではなく経験』本当にものを言います。

社歴が長ければ多くの経験をしていますし、良い職人さんも束ねていると思います。

上記の事は見積に出てこない重要なポントです。是非参考にして下さい。


皆様のリフォームの成功をお祈りいたします。



2級建築士

マンションリフォームマネージャー

一級管工事施工管理技士


(株)アリとキリギリス

代表取締役 常田 豊










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