投稿:常田 豊
リフォームは施工管理がいのち、パート3|アリキリ
施工管理は縁の下の力持ち的な存在で、派手な仕事ではないですが、どんなに優れたデザインや、
すばらしい機器を採用しても、しっかりした施工管理無しには良いリフォームに仕上がりません。
パート3で完了できると思っていたのですが、書き出して見ると、パート4まで行きそうです。
長くなりますが、もうしばらくお付き合い下さい。
何度も言うようですが、『良い物は価格が高い』『安い物は品物が良くない』、これ基本です。
何か掘り出し物でも探すように、どこかに安くて良いリフォームをやってくれる業者はいないか?
と探したところでそれは無理な話です。結局、後悔する事になるんです。
『リフォームの品質は施工管理で決まります』皆様が失敗のないリフォームをされたければ、
『適切な価格で、工期なども無理のない施工条件』でリフォームを考え進める事ではないでしょうか。
■価格と品質の関係を再確認・・・
当たり前のことですが、ここは大事なところなのでもう一度お伝えします。
『C国の製品は日本の製品より安いが、品質は良くない』これは良い悪いではなく、『C国製品の特徴』です。
『日本の製品は高いけど、出来や性能、信頼性はC国製より高い』と云うも『日本製品の特徴』です。
ここがポイントです。『本当に安いのは、どっちかな?』
先日、C国製の充電式リチウム電池を安かったので、3ケまとめてインターネットで購入しました、
結果2ケが不良品でした。
よく考えると、私もこんな無駄な買い物を馬鹿みたいに何度かしています。
大した金額ではないので、まだ諦めが付きます。
これがリフォームのような大きな買い物だったら大変な事になるのは皆様にも想像頂けると思います。
リフォームは金額も大きく一度行ってしまうと、そう簡単にはやり直しが出来ません。
そうした業種にもかかわらず、『安ければいいだろうと云う安易な考えで、粗悪なリフォームを
行っている業者が多い』のも事実です。
■大手は金額が高いのに、なぜ依頼するのか?・・・
日本で大手5社と呼ばれている、ゼネコンは清水建設、大成建設、大林組、鹿島建設、竹中工務店です。
基本的に大手は給料も高く、いい場所に本社もあり利益もしっかり出します。
なぜこの様な状況でも成り立っているかというと、『受注金額が高い』からです。
ではなぜ高くても依頼をするのでしょうか?高いと云っても大手5社が使用している、
鉄筋やコンクリートが特別良い物を使っている訳では有りません。
施工管理をしっかり行い、間違いの無い施工を行うという信頼があるからです。
発注側の企業にとっても何十億、何百億という大きな投資ですから、本当は安い方が良いのですが、
問題が起きた時の費用の方が大きくなる事を理解しているので高くても安心の出来る大手5社
という選択になるわけです。
■業者のリフォームに対する考え方の違い・・・
どう考えてもアリキリでは出来ないような金額で受注する業者さんがいます。
参考にお客様から金額をお聞きして、その差額の大きさに驚くことがあります。
ある時、お客様が来店され、『失敗した・・・』と言うのです。
その方は少し前に当社でユニットバスのリフォームをされた方でした。
どうされましたと聞くと、チラシで見た激安のN社にキッチンリフォームを頼んだそうです。
結果はさんざんで、施工初日にいきなりキッチンと職人さんがきたが、頼んだ寸法と違うキッチンが入ってきて
リフォームは中止だったそうです。
それからも施工が雑だとか、納まりが汚いなど色々な問題が有ったそうです。
当社のリフォームを経験させていたので、その施工管理の違いに大変驚いて、
『アリキリの丁寧さに較べたら、全然ダメだ・・・』、
私:『ダメとか云う事ではなくて、そちらの会社さんは、安くやるのが会社の方針で、出来映え等は
二の次なのでしょうね』、とお答えしました。
このように、横浜だけでは無くリフォーム業界全体が、端は、悪質リフォーム業者から
素人業者、激安業者、普通の業者、高品質業者、超価格業者まで多くの業者が存在し、
それぞれの方針で営業を行っていると言う事をお知り置き下さい。
しかしながら、リフォームは一度行うと30年は交換しない物なので少し高いように感じても、
毎日嫌な思いをしながら30年間見ているより気に入った出来の良いリフォームの方が最終的には
得な買い物と云えるのではないでしょうか。
■信頼出来る業者の見分け方・・・
では、どのようにしたらその会社が、『どんな金額で、どの様な質のリフォームを行う会社なのか』を
見分けることができるでしょうか?
金額が安ければ良いと云うのならば、相見積で一番安い会社に頼めば良いのですが、
きちんとした質の良いリフォームを行う会社を見定めることはなかなか難しいです。
それは見積の内容の他にその会社の施工や施工管理に対する姿勢を確認すると云う事です。
簡単で確実な方法は、その会社が過去に行った類似リフォームの施行写真を見せてもらう事です。
チェックポイントは3点で、
1.施工中の写真が沢山あることです。
2.担当者がどれだけ施工の説明を熱心に話すか。
3.その会社の営業範囲が広くないこと
要するに、その会社や担当が施工が好きで施工に関して興味があるということです。
現場毎に各工程の多くの写真が有ると言うことは頻繁に現場に行き、確認をしていたという証拠なのです。
使った材料の写真、施工中の状況など、床に隠れてしまう配管の様子などです。
施工管理をしっかりやっている会社はこうした完成後に見えなくなってしまう所をしっかり管理します。
そして、施工や施工管理に自信のある会社は、自信を持って説明してくれるはずです。
上記を観察して下さい。
現場が遠いと、きめ細かなで施工管理は不可能だからです。
この件に関しては、この後に詳しく書いてあります。
■施工管理は面倒がらず、小まめに行う事が基本・・・
施工管理の基本は各工程毎に『スタート時の説明』と『完了時の確認』を行い、次の工程に対して、
問題が無いことを確認する作業です。
特にリフォームは一つ一つの作業量が少なく、業種によっては、朝説明して、昼には作業が完了する
と言うケースも多くあります。
その工程の一つ一つを確認する事が大事です。
次の工程が終わってからでは、直すことが出来なくなるからです。
上記の事から、施工管理を本気で考えると遠くの現場は無理な事が分かります。
アリキリは横浜市内でも所在地の港南区の近隣区までしかし営業エリアにしていない理由も
ご理解頂ける思います。
■アリキリの施工管理実例、ある日のトイレリフォーム・・・
アリキリの担当者は朝一番で、設備屋さんに既設便器の撤去の【指示】を行います。
撤去後、既存の配管の状態などに問題が無いか【確認】します。
配管の位置変更が必要な場合には、新しい位置を【指示】し作業が終わったら、
その位置が正しいか、配管の状態は良いか【確認】します。
配管部分の床、壁の補修を大工さんに【指示】し、補修が終わったら、その部分に
問題が無いか【確認】します。
引き続き内装屋さんにクロスを貼る範囲などを【指示】します。
内装屋さんの作業が完了したら、出来上がりの状態を【確認】し、どこかに問題が有れば、手直しを
【指示】再度、【確認】します。
その後、設備屋さんにペーパーホルダーの位置やリモコンの位置など細かな点を【指示】します。
器具の設置が完了したら、漏水検査や機器の機能を【確認】します。
最後に全体を【確認】してお客様にお引き渡しを行います。
恐らく現場に行く回数は5回くらいになると思います。
アリキリの施工管理は大体このような感じで行っています。
聞いた話では、同様なリフォームで、担当者が現場に来たのは、全てが完了して
お客様に引き渡す時だけだったそうです。
アリキリのリフォームはこの施工管理が他社さんと違う所です。
■施工管理が不要なリフォームと外壁塗装・・・
どんな種類のリフォームでも上記のような頻度の高い施工管理が必要と云う事ではありません。
過剰な管理は価格を高くします。
照明器具の交換や、ガスコンロの交換、畳の交換など簡単な事は経費削減を考え、
職人さんだけで行うのも良いと思っています。
問題なのは、何業種かが関わり、誰かがまとめ役になる必要がある比較的複雑なリフォームです。
具体的には、キッチン交換などの水廻りリフォームや、間取り変更などの造作変更、
収納工事を含むリフォーム等です。
このように複雑で、『一度リフォームしたら、簡単にはやり直しはが出来ない』と考えられる部分では
確実性からも、しっかりした施工管理が必要です。、
外壁の塗装工事は一見、一業種だけなので施工管理は必要ないように思いますが、
足場を掛けた時は建物の全体点検を行ったり、施工中のこまからチェックが必要な為に
施工管理が重要です。
その為には職人さんが来て工事を行うだけではなく、専門の施工管理者が現場を見てくれる会社の方が安心です。
■下請け業者へのペナルティーと施工品質・・・
下請けの職人さんがミスをした場合に有無も云わせず、請負金額からペナルティーとして代金を引いてしまう
業者がいるそうです。
これでは、職人さんがミスを隠してしまう可能性が出て来ます。
大きな過失や故意などの場合は別ですが、まともに考えれば、なぜ起きたのか?、
どこに問題があるのか?、職人さんの過失は?、施工管理側の責任は?、実害はどの位?など、
状況を慎重に確認し、金銭的にも職人さんが負担できるか?、など良く検討し、
双方が話し合い、十分な考慮を持って結論を出すべきだと思います。
当社でミスが発生した場合の対応ですが、あまりにも無責任なミスとか、凡ミスが続いた場合には、
少し気持ちを切り替えてもらうために、いくらかのペナルティーを課すことも、たまにはありますが、
基本的にペナルティー的な考えは有りません。
その為、職人さんもミスを隠し立てする事はあまりないように感じています。
■若い人達を育ててこそ良い仕事が続く・・・
但し、軽微で単純なミスはまだまだ有り、苦労しています。
そう言う意味では、気が回らない、注意力の足りない人達が増えていることも確かです。
でも、諦めないで注意して行くと、結果は出て来るようです。
先日、ユニットバスを施工しているK君の仕事を久しぶりに見る機会があり、
『配管ずいぶん上手くなったね・・・』と声を掛けると、『おかげさまで、会社の中では一番うるさい人間だと、
後輩から云われています・・・』という答えが返って来ました。
彼とはもう10数年らいの付き合いで、当時は、見習いというポジションでしたが、
今はベテランになり指導する立場になった彼が多くの後輩に正しい施工を伝える事は
とてもすばらしい事だと思います。
今回は、ここまでです。
何か参考になったでしょうか?
次回、もう一回、お付き合い下さい。
一級管工事施工管理技士
2級建築士
マンションリフォームマネージャー
代表取締役 常田 豊
記事タグ:横浜 リフォーム|リフォームは施工管理がいのち(3)| アリキリ
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