はじめての中古マンション購入予備知識(最終回)|横浜 港南区 リフォーム

投稿:常田 豊


はじめての中古マンション購入予備知識(最終回)


前回(第3回)は、各戸内の配管の

交換のお話しをしました。


今回、最終回は配管以外で、再生リフォームの

対象になる部位のお話しです。


以前スケルトン、インフィルの

お話しをしましたが、


建物の骨格(スケルトン)である躯体(くたい)、

すなわちコンクリートの構造体は


通常の使用条件では最低でも100年は

使用が見込めるようです。


それに対して、造作、内装、

配管など躯体に付帯したインフィルの


寿命は一般に30年前後のものが多いので、

マンションの躯体の寿命の間に3回くらい

インフィルをやり直すと考えられます。


30~40年前のマンション建築ラッシュ時に

建築されたマンションは現在一回目の

インフィル交換時期に入っています。


当時のマンションは、スケルトン、

インフィルと云った概念もないままに


作られた結果、今、大変な苦労をして

インフィルのやり替えを行っているのが現状です。


きっと今後はもう少しインフィル更新の

事まで含んだ設計がされるのではないかと

期待しています。


前置きが長くなりましたが、前にも

お話ししたように、築30年を過ぎた


中古マンションのインフィル更新で

もっとも大きなウェートを締めるのが

配管の更新です。


しかし、その他にも電気配線のやり替えや

容量アップ、玄関ドアや窓サッシの交換もあり、


いずれも、日常生活での快適さを左右する

大きなものです。


例えば、築30年前後のマンションでは

電気容量が30アンペアーと云う建物が


多いと思いますが、今の一般的な生活で

30アンペアーと言うのは少なすぎて、


相当に気を使って生活しないと

すぐにブレーカーが落ちてしまいます。


又、玄関ドアは断熱性能が無いために

冬場の結露や熱損失は生活上大きな

問題になっています。


更に窓サッシも傷みが進み、動きが悪く、

ガタツキがある、隙間が出来た、施錠出来ない、

網戸が無いと言う状況の所も多く見受けます。


配管の更新工事が済んで一服したマンションの

次の議題は窓サッシの交換と玄関ドアに

なるのは間違いないと思われます。


ペアガラス入サッシと断熱玄関ドアになれば

結露防止や、断熱に大きな効果が


発揮されるので、住環境は今より遥かに

よくなるのは間違いありません。




『まとめ』

実際に中古マンションの購入を考える際に

こんな細かな事まで考えなければならない

と言うのは大変だと思います。


ほとんどはタイミング良く出て来た

物件の立地と間取りを見て、

ご予算との相談で購入するのでしょうが、


一つの判断材料としてこのような事が

ある事も知って置いて欲しいと思います。


玄関ドアや窓サッシの交換などは

一般に個人では出来ません。


いずれどこかのタイミングで建物全体で

行う事になるのですが、修繕積立金が


不十分だとか、修繕積立金の運営が

下手なマンションではその計画自体に

目途が立たないとか


やろうとすると臨時徴収で大きな

費用負担を強いられる事も考えられます。


そうした事が現実問題として出てきています。

今後、購入の際の重要なチェックポイントとして


配管や窓サッシなどインフィルの更新状態も

加える必要が有るのではないでしょうか。


最後に、古いマンションでは水回りの

大きさやレイアウト、給湯器の設置場所


設置方法に問題のある物件も多く有ります。

水回りの位置や大きさは変更する事が

非常に難しい場合が多いので


浴室の大きさやキッチンのレイアウトに

こだわりがある方は、それが可能どうか

不動産業者又は専門家に確認して下さい。


今回は4回シリーズで中古マンションの

購入とインフィルの更新(再生リフォーム)に

関してお話しをしました。


管理組合の範疇になる共有部分に関しては、

インフィルの更新がどこまで済んでいるのか、

今後どんな計画なのか、


その際の費用負担はどう考えているのか

などの情報はできれば確認しておいた方が

よいと思います。


このブログが、失敗しない中古マンション購入の

何かの参考になれば幸いです。


長い間お付き合い頂きありがとうございました。







2級建築士

一級管工事施工管理技士

マンションリフォームマネージャー

(株)アリとキリギリス

代表取締役 常田 豊


記事タグ:横浜 リフォーム|はじめての中古マンション購入予備知識(最終回)








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