相見積は本当に有益か?
リフォームには本当にそれで良いのか?・・・と思う事がいくつもあります。
今回は相見積の問題点を考えてみました。
世間では『リフォームをお考えでしたら最低3社から見積を取ることをお薦めします!』とか、インターネットの紹介サイトでは『5社まで業者を指名できます。』など相見積があたかも素晴らしいい事の様に言われていますが本当にそうでしょうか?
現物がここに有りその価格が示されるのならば意味も分かりますが、完成品がどんなものか分からない状態で金額を比較しても何の意味も無いのではないでしょうか?
こうした状況で一番あてになるのはその会社の信頼性だと思います。
そこで私はまずこの信頼性を確認するために、相見積では無く、『相談』と云う形でリフォーム会社の様子や対応を確認することをお薦めします。
相見積をとるとどうしても金額の比較が先に来てしまいそれがバイアスになり、会社の本当の姿が見えずらくなってしまいます。
又、その他にも相見積には多くの弊害が有り、お客様にとっても業者にとってもマイナス面が多いと感じていますが、誰も相見積の問題点を指摘する人はいません。今、なぜ相見積が問題なのか『問題定義』をしてみました。
『目次』
1.相見積の価格は所詮絵に描いた餅
2.相見積で良いプランは提案されない。
3.お客様と業者は対戦相手ではありません
4.長い付き合いになるホームドクターとしてのリフォーム会社
5.知っていましたか見積作成は大変な作業という事
6.誰にもプラスにならない、“相見積の無駄”
1.相見積の価格は所詮絵に描いた餅・・・
多くの方が、複数のリフォーム会社に相見積を出させて、一番安い業者に仕事を頼もうとお考えではないでしょうか?実はこれは大きな勘違いなのです。
リフォームの場合、見積時点で工事そのもの、すなわち出来上がった現物を確認する事が出来ない為に『見積は絵にかいた餅』でしかありません。
実際にどのようなリフォームに出来上がるのか何の保証もないばかりか、常識で考えれば見積が安ければ安いだけのリフォームになるのが当たり前です。
確かに見積書にはこういう材料でこういう工事をするとは書いてありますが、只書いてあるだけで出来上がっているものではありません。
また同じ内容が記載されていたとしても、それがどれくらいしっかり行われるのか確認も、比較のしようもありません。
唯一、あてになるのはその会社の信頼です。『信頼できる会社』という事実があれば間違いが起こる事は無い筈で、ここを間違えると取り返しが付きません。
その意味で私は、相見積より、まずは一社一社に相談してみて信頼度を確認する事のほうが見積を取る作業より先だと考えています。
その際のチェックポイントとして重要な事はその会社は・・・
1)どのような考えでリフォームを行っている会社なのか。
2)その会社の考え方がご自分に合うか。
3)話に偽りは無いかです。
出来ればその会社の社長など責任ある人の話を聞く、又は相談をする事をお薦めします。
見積はその後の作業で、相性が良ければ見積に進めばよい訳です。
後で出てきますが、お客様が考えるほど見積作業は簡単ではないので、リフォーム業者にとっても、まず会社の様子を確認して頂き、話もしてこの会社なら大丈夫と納得を頂き、会社もこのお客様なら当社の提案をご理解頂けるという事であれば、これは互いに良い訳で、リフォーム会社も本気になれるというものです。
2.相見積で良いプランは提案されない・・・
又、私どもの経験ですけれど、お客様から『今回相見積で3社にお声を掛けています。』と云われると、どうしても価格で負けては受注が出来ないと言う考えが働き、『本当はこうした方が良いのだけれど、こちらの安い提案で行こう・・・』となり、将来的にはお客様にとってよいと思う提案も見積に盛り込まないことが起きてしまいます。
相見積にはこうした弊害もある事を知って置いてください。
3.お客様と業者は対戦相手ではありません・・・
相見積になるとどうしてもお客様と業者の距離が遠い感じがします。
互いに情報をあまり出したがらない雰囲気と云うものがあります。
その為にお客様の側に立ち、お客さまの本当のご希望に近づける作業が難しいいと感じ、何かスポーツでの対戦相手のような感じです。
それに比べ相談から入り、自然に見積に移行して行く場合にはお客様も会社側も互いに寄り添い一体になってリフォームを作り上げて行くという雰囲気が醸成されうまく行く事が多いように感じています。そうした一体感はリフォームにとって大変重要な事と感じています。
4.長い付き合いになるホームドクターとしてのリフォーム会社・・・
家は長い年月の間に多かれ少なかれ、色々な問題が発生します。
その為にもホームドクターとして相談できるリフォーム会社が必要になります。
この点も相見積では機能しにくい点で、価格優先で決める為に遠い業者だったり、アフターサービスが弱い業者だったりして、いざと云う時に役に立たないのです。
そうした相談は今までも幾らも頂いています。
5.知っていましたか見積作成は大変な作業という事・・・
お客様の中にはとても簡単に見積依頼をお考えになっている方がおいでになります。
リフォームの内容にもよりますが、業者にとって『詳細見積作成』は大変労力を要します。
①お客様のお話を伺う。
➁現地を確認する。
➂採寸してフリーハンド図面を作成する。
➃写真を撮る。
⑤事務所に戻り、CAD図面を作成する。
➅数量を算出する。
➆最適な商品を選ぶ。
⑧価格を入れる。
➈間違いが無いか再確認をする。
以上で見積書が完成します。更にお客様からは追加変更の依頼があるので平均して2~3回の見積変更を行います。
当社は担当者が見積作成など営業業務と受注した現場の施工管理の両方を行いますが、その作業量の比率は見積作成などの営業業務がなんと約40%にもなります。
相見積が無ければ、施工中の現場にもっと時間を割く事も出来るし、帰宅時間も早くできます。
6.誰にもプラスにならない、“相見積の無駄”・・・
相見積と云う悪しき慣例の弊害はリフォーム業界のクレームの多さや勤務時間の長さとも無関係ではありません。
当然な事で、見積を行わないと受注になることは無いですが、受注になるかどうか分からない仕事に大きな労力を費やすのは本来無駄な事で、普通に考えても『3社で行う相見積の受注確率は3回に1回で33%、5社の相見積では受注確率は5回に1回の受注で20%になります。』
この様な理由で、安易に相見積が増えて行くとリフォーム会社の社員は見積作成の多さに疲弊し、会社としても持続可能な正当な利益がなくなり、経営的に不安定な状況に陥ってしまいます。
最悪の場合には倒産に追い込まれる事も考えられ、その会社でリフォームを行ったお客様は
工事保障やアフターメンテナンスが受けられなくなる由々しき事態にも成りかねません。
又、こうした無駄はリフォーム会社の経費増にもつながり、最後にはリフォーム価格を押し上げる事にもなる訳で、お客様にとってもマイナスになります。
又、最近は相見積のサイトも多くなっていますが、サイト運営会社には良いかもしれませんが、上記の理由でお客様にとってもリフォーム会社にとっても総合的に見るとプラスになる事は無いと思われます。
当社の本来の使命は『リフォームを依頼して頂いたお客様に最大限の時間も費用も投入する事』と考えています。
その為にも相見積には出来るだけ時間を掛けたくないというのが私の本音です。
最後に、リフォーム会社目線でいろいろと書いてきましたが、是非上記の件参考にして頂きリフォーム会社をお選びくださいますようお願いいたします。
アリキリリフォーム(株)
代表取締役 常田 豊
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