「水回りリフォームっていつすればいいの?」
「水回りをリフォームするのにかかる費用を知りたい」
このようにお考えではないでしょうか?
水回りには耐水性がある丈夫な素材が使われているので、劣化しているようには見えないことがあります。
しかし水回りの劣化は、見えないところで進んでいることが多く、気がついたときには構造部分まで進行し、大がかりなリフォームが必要になる恐れがあります。
とはいえ、水回りのリフォームはどのタイミングで行えばいいのか、また費用はどれくらいかかるのかが気になる方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、リフォーム歴30年のプロの目線から、浴室やトイレ、洗面所、キッチンなどの水回りのリフォーム時期や費用、注意点などをわかりやすく解説します。
実際のリフォーム事例もご紹介しますので、ぜひご参考にしてください。
目次
・浴室/お風呂リフォームの費用相場・施工事例(戸建て/マンション)
・トイレリフォームの費用相場・施工事例(戸建て/マンション)
・水回りセット(お風呂・トイレ・洗面・キッチン)リフォームの費用相場・施工事例
・【まとめ】水回りリフォームは一緒にまとめて実施する方が良い
水回りリフォームが必要な時期は?
お風呂やトイレ、キッチンなどの水回りリフォームの適切なタイミングは、一般的には20年〜30年といわれています。
水回りには、水に強い陶器やタイル、ステンレスといった耐久性の高い素材が使用されているので、見た目的には問題なく見えるケースが少なくありません。そのため「まだ大丈夫」と使い続ける傾向があります。
しかし水回りは、普段は隠れて見えない構造部分の腐食や劣化が、思いのほか進んでいることがあります。その場合修繕費が高額になってしまうので、お子さまの独立やご自身の高齢化に備えるといったタイミングで設備を入れ替えておくと安心です。
とくに水回り設備は進化が早く、最新機種は高機能なものが多いので、利便性や快適性を大きく向上させるのはもちろん、節電や節水にもつながります。
次章からは、水回りリフォームの費用相場や実際の施工事例をご紹介していきます
浴室/お風呂リフォームの費用相場・施工事例(戸建て/マンション)
まずは、お風呂リフォームの費用相場と、実際の施工事例を見てみましょう。
・浴室/お風呂リフォームの価格帯
お風呂リフォームの費用相場
施工内容 | リフォーム費用の相場 |
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ユニットバスからユニットバス(全体交換) | 120万〜160万円 |
在来浴室からユニットバス | 140万〜180万円 |
浴室の位置を移動 | 上記+50万〜100万円 |
浴室の大きさの変更(広くする) | 上記+30万〜50万円 |
かつてはタイル張りの在来浴室が主流でしたが、今は施工しやすく気密性も高いユニットバスに入れ替えるのが一般的です。既存のお風呂もユニットバスだった場合より、在来浴室をユニットバスにする工事のほうが、下地の調整などが必要になるため費用が高くなります。
また、ユニットバスは、サイズやグレードによっても費用が大きく異なります。さらに浴室の場所を変更する、今よりも広くするといった場合には、追加の工事費が発生する点には留意しましょう。
・浴室/お風呂リフォームの施工事例①
ユニットバスに交換で排水トラブルを解消
住宅種別 | 戸建て |
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リフォーム費用 | 178万円 |
工期 | 2週間 |
メーカー | TOTO |
「浴槽からの排水の流れが悪い」とのご相談を受け、リフォーム工事を行いました。在来浴室を解体したところ、排水管の接続が悪いことがわかりましたが、幸いにも土台や柱は無事。放置していたら大がかりな工事が必要になるところでした。とくにご高齢の方は、ユニットバスに交換することで、ヒートショックの可能性を軽減できるのでおすすめです。
・浴室/お風呂リフォームの施工事例②
入居前にまずは水回りリフォームを、、、。
住宅種別 | マンション |
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リフォーム費用 | 120 万円 |
工期 | 3週間 |
メーカー | TOTO |
中古物件を購入され、入居される前にまずは「水回りリフォーム」をということでアリキリにご依頼いただきました。
茶系のアクセント壁が映える落ち着きのあるバスルームになりました。
黒い窓フレームも交換し、以前にも増して全体を引き締めています。
ゆったりとしたバスタイムが楽しめそうですね・・・!
ユニットバスは、タイル張りのお風呂と違って継ぎ目が少なく、水漏れによる構造の劣化の心配を減らせます。そのうえ気密性が高いので暖かく、掃除も楽になるのでおすすめです。
トイレリフォームの費用相場・施工事例(戸建て/マンション)
・トイレリフォームの費用相場
施工内容 | リフォーム費用の相場 |
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洋式トイレの交換 | 30万〜60万円(内装含む) |
トイレの交換&位置を移動 | 上記+40万〜60万円 |
トイレの広さの変更(介護対応・バリアフリーなど) | 上記+20万〜50万円 |
洋式トイレのリフォームでは、便器とウォッシュレットの交換とあわせ、壁紙や床材を交換する、手洗いを設置するといった工事を検討します。工事費用は、トイレの種類や機能、壁紙や床材の素材によって費用が変動。さらに位置や広さの変更も加わると、その分の工事費がプラスされます。 トイレのリフォームはそう何度もすることではないので、車イスの利用を想定したバリアフリー対応などを、あわせて検討するのもおすすめです。
・トイレリフォームの施工事例①
ピンクの花柄クロスが優しさを添えるトイレ空間に変身
住宅種別 | 戸建て |
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リフォーム費用 | 約32万円 |
工期 | 1週間 |
メーカー | TOTO |
ウォッシュレットの操作が便座の横に付いているタイプの旧式のトイレから、リモコンを壁に取り付け操作する、新式のトイレに交換しました。リモコンの下の壁にはペーパーホルダー付きのライトウッドの収納キャビネットを設置。壁紙にはピンクの小花模様のクロスを選択し、優しい雰囲気のトイレに変身しました。
・トイレリフォームの施工事例②
エコカラット・ワンタッチパネル設置で調湿・脱臭対策に成功
住宅種別 | マンション |
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リフォーム費用 | 46万円 |
工期 | 2日 |
メーカー | TOTO・LIXIL |
背面がキャビネットになったおしゃれなTOTOレストパルへの入れ替えリフォームです。レストパルは両脇部分が収納になっているので、予備のペーパーや掃除道具を収納すると、トイレ内がスッキリと片づきます。サイドの壁面には、LIXILのエコカラット・ワンタッチパネルを設置。粘土や鉱物から作られた壁材であるエコカラットは、高級感があるだけでなく、調湿や消臭機能が備わっているのでトイレ空間にはピッタリです。
水回りセット(お風呂・トイレ・洗面・キッチン)リフォームの費用相場・施工事例
ここからは、お風呂・トイレ・洗面・キッチンの水回りをセットでリフォームするときの、費用相場や施工事例をご紹介します。
・水回りセットリフォームの価格帯
水回りのリフォームは、複数箇所をまとめてセットで依頼すると、1箇所だけ行うよりも10%程度安くなるのが一般的です。
別々にするよりまとめて施工したほうが、効率が良くなり工期を短縮できるのに加え、機器をまとめて発注することでメーカーのセット割引が適用されるためです。
建築時に設置された水回り設備は、同じように劣化が進んでいると考えるのが自然です。家全体の配管の劣化を確認する意味でも、まとめてリフォームすることをおすすめします。
・水回りセットリフォームの施工事例(お風呂+トイレ+洗面)
3点セットリフォームとあわせてバリアフリー対応も実施
住宅種別 | マンション |
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リフォーム費用 | 約280万円 |
工期 | 1週間 |
浴室には淡いピンクのパネルに横長の鏡を取り付け、その下には手すりと収納棚が一体となったPanasonicおきラク手すりを設置しています。
洗面所は新しい洗面台を入れるのにあわせ、気になる浴室との段差もできるだけ解消しました。
トイレは丸いフォルムが人気のTOTOピュアレストを選択。洗面所と同じくヴィンテージ風のクッションフロアを敷くことで、遊び心のある空間に仕上がっています。
・水回りセットリフォームの施工事例(お風呂+トイレ+洗面+キッチン)
水回り4点セットリフォームで明るく開放的な空間に変身
住宅種別 | マンション |
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リフォーム費用 | 約280万円 |
工期 | 1週間 |
キッチンは、リビングとの間にあった壁を取り除き、コミュニケーションしやすく開放的な空間に仕上げました。トーンチャコールの扉がモダンな雰囲気を演出しています。
全体的に暗い感じだった洗面所は、スクエアーカットの広々とした洗面台を選択。床には竹を編んだようなクッションフロア、天井に木目調のクロスを選び、明るい空間に生まれ変わっています。あわせて浴室との段差も解消したので、バリアフリー対応もOKです。
浴室は、少しグレーがかった床と壁の色が、浴槽のピンクの甘みを抑えつつ温かみのある仕上がりです。
トイレは手洗いなしのスッキリした組みあわせタイプを選択。壁の1面に明るいグリーンのアクセントクロスを張ったことで、爽やかな空間になりました。
水回りリフォームの注意点
水回りリフォームをするときに押さえておきたい注意点を、3つご紹介します。
・見た目で判断せず、配管の劣化に注意
水回りは、耐久性の高い素材が使われていることが多いため、見た目だけでは劣化状況を判断できません。「問題なさそう」とそのまま使い続けていると、配管が劣化していて構造部分にまで影響を与えてしまう場合があります。
住まいの安全性や快適性を維持するためには、20年を目安に専門家に見てもらい、リフォームが必要か判断してもらうのがおすすめです。
とくに戸建ての浴槽は傷んでいることが多いので、自宅の浴室がタイル張りの在来浴室の場合は、なるべく早くユニットバスへのリフォームを検討しましょう。
・移動リフォームは高額になることが多い
水回りのリフォームで、場所の移動がともなう場合は施工費が高額になりがちです。通常のリフォームとは違い、設備自体の費用以外に、撤去費や給排水管工事費、内装費といった費用が必要になるためです。
ただし、水回りは排水を流す勾配や外部の排水管への接続を考慮する必要があるため、希望の場所に移動できるとは限らない点には注意しましょう。
・便器・ウォシュレット一体型のトイレは注意
トイレリフォームに際しては、便器・ウォッシュレット一体型のトイレの導入は注意が必要です。
一体型トイレはその名の通り、便器とウォッシュレットが一体となっているのが特徴です。しかしトイレは、便器が30年、ウォッシュレットは10年程度と、それぞれ寿命が違います。そのためウォッシュレットの寿命がきた時点で、便器もあわせて交換しなければなりません。
その点それぞれ分離している組みあわせ型なら、ウォッシュレットだけ交換が可能なので経済的です。掃除しやすいメリットはありますが、一体型は基本的には避けたほうが無難です
水回りリフォームは一緒にまとめて実施するほうがいい
水回りは、まとめてリフォームするのがおすすめです。大きな理由を2つご紹介します。
・一か所ずつリフォームするよりも費用面でお得
まとめてリフォームするのが良いもっとも大きな理由は、前述した通り、セットのほうが10%程度安くなるためです。
そのなかで、多くの業者がセットにするのは、お風呂・トイレ・洗面の3点です。
基本的にキッチンは、上記とは別に、リビングダイニングのリフォームとセットにされます。キッチンとリビングの間の壁を抜いて対面にする、床がひと続きになっているなど、リビングダイニングとの関係性が深いためです。
リフォームは、キッチンとリビング、お風呂と洗面所のように、関連付いている部屋を一緒に考えることが、成功のポイントです。
・まとめてリフォームすることで、統一感が出る
まとめてリフォームするもう1つのメリットは、全体の統一感を出せることです。
時期をずらして個別にリフォームを進めると、同じ床材を仕入れられなかったり、高さをそろえられなかったりする可能性があります。そうなると、結局また最初から床材を張り直したり、高さをそろえるために下地からやり直したりすることになりかねません。
その点まとめてリフォームすれば、全体のバランスやテイストを考慮しながら、同じ素材を使って統一感のあるリフォームを実現できます。まとめて設備や素材を仕入れることで安くなるうえ、あとから追加工事が発生する心配も不要です。
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