投稿:常田 豊
マンション管理組合配管改修の実態と注意点
横浜の港南区に野庭団地と言う2800世帯程の大きなの団地形式の分譲マンションがあります。
当社から車で2~3分の所なので当社のお客様も350世帯程いらしゃいます。
築年数35年を超えている、約40棟の建物があるので、常に建物全体の改修工事が行われています。
特に昨今は配管の交換が多く行われています。今回のブログはこうした配管改修工事の実態の報告と注意点を書きました。
失敗リフォームの犠牲者にならないためにも皆様にも是非知っておいて欲しいと思います。
1.組合の改修工事で工事の質を求めるのは無理?・・・
先日、以前に当社で大掛かりなリフォームをされたお客様から連絡がありました。
改修工事の仕上がり具合が気になるので見て欲しいと言う、ご相談でした。
改修工事では配管を交換するために床や壁を開口し、配管完了後に補修をして、仕上げを行うのですが、その仕上げが当社の仕上げとはずいぶん差があると言うご相談でした。。
確かに下手で、当社では考えられない程の仕上がりでした。
他社さんの工事なので、どうしろと云う事は云えませんので、もう少し綺麗に仕上げて欲しいと言う旨、お願いしてみてはどうですかと言う事になりました。
2.工事が下手な原因・・・
こうした大規模な改修工事では朝から夕方までの限られた時間内で各戸の生活が出来る様にする事が最大重要事で、出来具合は二の次になっているようです。
又、大勢の職人さんを集める必要があり、『腕が良いかとか、丁寧か』など問うてはいられないのが現実のようです。
更にもう一件私がキッチンの現場調査に伺ったお客様でも、同じようなお話が出ました。
洗面所の回り縁の一部を交換した際に納まりが汚いので監督さんに話したところ、翌日、違う大工さんが来て、不機嫌そうに作業したそうでが、材料の厚みが既存と違いよけいおかしくなっていました。
確かに職人さんとしては他の人の手直しはいやなので不機嫌になったのでしょうネ・・・
こうした状況を見て、私には、きちんとした仕事の出来る体制が整っていない会社が仕事をしていると感じられました。
3.ここは注意が必要です・・・
更に、組合工事の際には、よせばいいのに決まって改修工事に関係のないリフォームまで受注しようとするのです。
住民の方は内情をご存じないので、『組合が選んだ業者とか、大手だから』と言った、まったく根拠の無い理由で
改修工事の業者にキッチンの交換やユニットバスのリフォームを頼んでしまう人がいます。
本工事でもまともに工事が納められない施工管理会社に質の良いリフォームは出来ません。
皆さん、失敗したくなかったらここはしっかり理解してくださいね、
『仕組みが失敗するように出来ていると必ず失敗する』、と言う事です。
全体工事を行う業者と個別の住戸内をリフォームする業者はまったく質が違います。
個別のリフォームは全体工事が終わってからゆっくり考え行えば良いのです。
せかされた気持ちになったり、一緒にやれば安そうだからと言った、考えは間違えです。
このブログを読んで冷静に考えて下さいネ!
4.上手く行く仕組み、失敗する仕組みを理解する・・・
大手だから、とか組合が選んだ業者だからと云うのは全然当てになりません。
現実に何が起きているのか自分の目でしっかり確認しないと後悔をします。
上手く行かない仕組みではどんなにやってもうまくいきません。
『監督者が、責任を持ち、職人さんがプライドを持って仕事をする仕組み』、が一番重要です。
アリキリがなぜ失敗しないか・・・それは、当社が『失敗しない仕組みで仕事をしている』、からです。
当社は、『地域密着なので逃げようが無いし、職人さんは毎回信頼出来る同じメンバー』だからです。
これが上手くリフォームが出来る仕組みなのです。
監督者も職人さんも2度と来る事が無いような施工会社とは仕事に対するモチベーションが最初から違うと思います。
住民の皆さんも現在の事だけではなく将来的に地域のリフォーム会社や工務店がなくなってしまったら何が起きるかを良くイメージして下さい。
皆さんの判断によっては地域密着の業者が居なくなり、いざという時にこまることが起きてくるかも知れません。
最後までお読み頂きありがとうございました。
一級管工事施工管理技士
2級建築士
マンションリフォームマネージャー
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